1978 | 9月15日福島県双葉郡大熊町に生まれる。父正親、母礼子 |
1980 | 弟岳陽死去。ネフローゼ症候群発症、入退院を繰り返しながら絵を描く(神奈川県在住) |
1985 | 神奈川県横須賀市鷹取小学校入学(小学校生活は、転校後も病欠がちとなる) |
1987 | 札幌に転居。札幌桑園小学校転入 |
1990 | 「住まいの絵画コンテスト」朝日新聞社賞、「花の児童画コンクール」農林中金大賞など他受賞 |
1991 | 25回水光会入選。24回道美展入選。札幌真駒内小学校卒業、藤女子中学・高等学校入学。初めてのイタリア美術館巡りで、ポンペイの遺跡を訪問 |
1993 | 母礼子死去。慢性肝炎発症。「自死」を意図して「遺書」を書くも、絵と病と贖罪を糧に生きる決意を新たにする。この時の思いが、その後の「美しい人」(2000−2004年頃)に繋がる |
1994 | 靜岡県沼津に転居。沼津美術研究所入学。生涯の師となる青木洋子氏と巡り会う一方、NHK学園に入学して多様な学生たちと接し、絵と自分を見つめ直す |
1995 | 「私の目指す絵」を決意、以後一貫してその目標を追求する |
1997 | 東京に転居。新宿美術学院入学 |
1999 | 詩作「魂と風景−夢幻彷徨」を執筆 |
2001 | 父親とともに長野県麻績村で農業を始める |
2002 | 東京国際ミニプリント・トリエンナーレ2002入選 |
2003 | 京都・奈良、3度目の旅で「私の目指す絵」を再確認する 第13回ARTBOX大賞展入選 |
2004 | 父再婚。過度の心身衰弱により、15歳の時の「遺書」と「自死」を想い起こしながら、「余計な自分」の存在に苦悩する。「美しい人」はこの頃描かれたものと思われる |
2005 | 映画『カミーユ・クローデル』を通じて、作家としての「余計な自分」の存在を問い掛ける。 短評「現代美術一考」を執筆 東京国際ミニプリント・トリエンナーレ2005入選 第7回欧美国際公募・ドローイング・版画・デッサンコンクール優秀賞(版画「昇華」、デッサン「彼岸」) 国際プリントビエンナーレ”IOSIF ISER"2005入選 |
2006 | 国際ビエンナーレ” graveur de lunes” −月の版画−入選 |
2007 | 3月、癌発症と告知される。5月、癌の摘出手術を受ける。 その後入退院を繰り返すも、生と死を受け入れながら詩作、制作を続ける。12月、ある映画を「或る女」と題して要約 |
2008 | 第9回日本・フランス現代美術世界展入選。10月、5度目の退院後、作品制作によって自分を「昇華」させようと誓う 12月、画材及びビデオカメラを購入 |
2009 | 3月、癌の痛みに対処するため10日間の断食をする。4月末最後の入院治療を試みる 5月10日、A.ワイエスのカタログを枕元に、自宅にて永眠、享年30歳8ヶ月 |
2010 | 5月5〜11日東京/すみだリバーサイドホールギャラリーで「須藤康花展」開催 7月、フランスのGravicel及びL’inventaireよりコレクションの依頼 |
2011 | 『夢幻彷徨―須藤康花画文集』、『田舎の詩情―麻績村の四季』(東京図書出版)刊行 |
2012 | 9月、康花美術館(一般財団法人・須藤康花記念美術館)を長野県松本市北深志2丁目に設立開館 『美しい人―須藤康花、絵と愛と闘病の軌跡』(晶文社)刊行 |
2013 | 7月、詩画集『康花 あの頃のように』(郷土出版社)刊行 企画展「康花 あの頃のように」開催 11月、特集「光の回廊」と「田舎の詩情・冬」開催 |
2014 | 4月、特集「裸婦変容−詩・死と乙女」開催 7月、特集「幻想か現実か 食と戦場と人間」開催 11月、特別企画「苦悩より歓喜へ−須藤康花版画展」開催 |
2015 | 4月、企画展「夢の風景 実相と仮相」開催 7月、特別企画「戦争を忘れない」開催 |
2016 | 4月、企画展「陰翳礼賛、光よ!」開催 10月、「康花という画家を知っていますか 須藤康花展」を松本・井上百貨店で開催 10月、「須藤康花展」開催 |
2017 | 4月、企画展「シュール 絵は考える」開催 8月、「戦争と平和展」開催 11月、「青木一香展 −声の素描−」、「田舎の詩情展」開催 |
2018 | 4月、企画展「生と死の衝動 その狭間で 須藤康花銅版画展」開催 9月、「康花 絵の旅路1」開催 |
2019 | 4月、企画展「康花 絵の旅路2−青春−」開催 9月、企画展「人間と戦争とは−光と闇を考える−」開催 |
2020 | 4月、新型コロナウイルス感染症の影響により、企画展「夢想の中で」延期。6月に開催 |
2021 | 4月、企画展「少女は詩い、描いた」開催 7月、「パルコde美術館」(主催:松本まちなかアートプロジェクト2021実行委員会)で 草間彌生等、長野県にゆかりのある作家とともに作品を展示紹介される 須藤岳陽著、版画集『苦海の美学』(而立書房)刊行 |
2022 | 4月、企画展「光よ!」開催 9月、開館10周年記念企画『苦海の美学』展、開催 須藤正親著、『康花 命尽きるとも』(而立書房)刊行 |
2023 | 4月、企画展「私を探して」開催 11月、企画展「黒い絵」開催 12月、松本市美術館で大規模回顧展「須藤康花 光と闇の記憶」開催 (主催:松本市美術館、共催:SBC信越放送、信濃毎日新聞社、 市民タイムス) 須藤正親・須藤康花著、『黒い絵−父と子が語る戦争』(同時代社)刊行 |
2024 | 4月、企画展「「黒い絵」に託して・・・」開催 |